現役介護士が思う「包丁認知症利用者虐待ニュース」について
ここ数日ネット上の介護職員たちが大批判をしているニュースがあります。
そのニュース内容がこちら。
ぶっちゃけ見出しだけでも悪意あるよね、これ。
さて、中身をざっくり箇条書きでいきます。
・包丁持った利用者発見(認知症)
・職員包丁取り上げる
・取り上げられたことに利用者激怒、職員へ向かってくる
・その職員投げ倒す
→高山市「はい、虐待ね」
いろいろ書きたいこともあるから一つずつ。
介護職員は利用者の為に命を捧げろとでも言うんですか。
普通包丁持って歩いてる人いたら逃げるよね。それが今回は施設利用者の認知症の人っていう話だよね。
恐怖に耐えながらも懸命に対応したことと思います。認知症の方は突発的な行動を起こして暴力的になってしまう可能性なんてかなりあります。
ましてや施設内での出来事。
他の利用者さんのことも守らなければいけません。
懸命に対応したにも関わらず「虐待」と判断されてしまうのです。
介護職員は利用者の為に命まで捧げませんのでわかってください。
ってか利用者の為に命捧げるとかマジでないよ。
でも気になることも。。。
・「職員が投げ倒した」時には認知症利用者は”包丁を持っていない”ということ。
・刃物がなぜ利用者の近くにor持ち歩くことが出来る環境にあったのか。
主に気になることは上記2点でしょうか。
利用者さんは70代ということですので、まだ若い方です。興奮状態であればパワーメーターは振り切っていたことでしょう。
よって取っ組み合いをしている最中に投げ倒してしまった。結果として虐待と判断されてしまったのかなぁ。。。
あとは刃物ですね。
上記のニュース記事には書いていませんが、持っていたのはパン切包丁だったというのも見かけました。
まぁどんな形であれ刃物なんだけどね。
入所した時に回収出来なかった、家族に持ち帰ってもらえなかった、家族面会時に持ってきた、施設内で利用者の分かるところに保管していた、保管場所にカギをしていなかった
様々な憶測は出来ますが、刃物の管理は職員側で管理するところがほとんどでしょうか?
なんにせよ、刃物の管理は徹底して行わなければならない優先事項の一つです。
個人的に虐待と判断されてしまったことに苛立ちを覚えたことも事実ですが、刃物の管理はどうだったんだろう?と思い複雑な気分です。
僕もですが、今一度介護職員の皆さんも利用者さんの持ち物の確認、施設で刃物を管理している所等の確認をした方がいいかもしれませんね。